ロックンロール徒然

独断と偏見による自己満音楽ブログ

ライブレポート:CDJ17/18 2日目 前編


明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。新年早々年末の話。

去る12/29、人生初のフェス参戦を果たした。正直かなり思うところが多く、帰りの夜行バス内でガッツリ書こうと思ったのだが、尋常じゃない疲れにより到底書けなかったため年始ムード抜けない1/3にこれを書き始めた次第である。

前書きはここまで、今回は自分が見たアーティストの感想を簡潔にまとめていく。んで最後にフェス全体の感想をちょちょっとまとめる感じでいこうと思う。んじゃ、いくぜぇ!

エレファントカシマシ(EARTH STAGE12:00〜)
トップバッターはエレカシ、まさかこんな形で人生初エレカシを拝めるとは思わなんだ。実際に見ると想像以上にVo.ミヤジの暴れっぷりが凄い。体内で制御できないエネルギーが外に漏れ出してるような、そんな感じ。ただそれが空回りで終わらないのはミヤジ自身のポテンシャルの高さ、そして他メンバーの支えと曲の良さによるものなんだろうきっと。だから変顔してもお尻ペンペンしてもガニ股になっても何故かミヤジはサマになってしまうのだ。決して整ったパフォーマンスではないが、歳を取ってもなお表現欲に飢えまくっている彼の姿は若者から見ても十分すぎるほどかっちょいい
セトリは30周年を迎える彼らの歩みを振り返るようなもの。定番だがそれがまあ熱い、特に「RAINBOW」の勢いには圧倒された…どこからそんな声が出るんですかっ!トップバッターというか既にトリのような貫禄さえ感じさせる、圧巻のステージ、満足。

ゴールデンボンバー(EARTH STAGE13:15〜)
当然初見、彼らもまたいろんな意味ですんげえライブを見せてくれた。時に優しく時に激しく曲を彩るギター(弾いてないけど)、確かな安定感でバンドを支えるベース(弾いてないけど)、熱く力強いドラム(叩いてないけど)、そんで色気と爽やかさを兼ねたボーカル(歌って…ます!)、セトリは盛り上がり重視!て感じだったけど途中でだれることなく突き抜けて行った。
んでこのバンドもパフォーマンスが凄い。「エアバンド」である以上演奏で観客を魅了させられないぶん、体を張りまくる姿には、ボーカルを1人にさせまいという気合と音楽業界で生き残ろうとする必死さが垣間見えた。躊躇なく時事ネタ下ネタに振り切ってたので、紅白やんわり出禁(本人談)になった理由がなんとなくわかったよ…
それにしても「女々しくて」の踊りの広まり具合異常じゃないですか。かなり後ろの方にいたけど、それでも踊ってる人多かった。お茶の間にここまで広がってるダンスってこれと恋ダンスくらいでしょ、多分。

BRADIO(ASTRO ARENA13:55〜途中参加)
ここ最近になって急に注目を浴び始めた気がするBPADIO、折角なら観に行くか〜と思い参戦。それにしても想像以上に人が入ってて驚いた、やっぱ注目されてんだね。
「ファンキーとハッピー、合わせてファンピーを届けに来ました!」
とVo.が言ったように、音楽性はご機嫌なファンク、それでいて決めるところはキメる。まあそれは良いんだけど、個人的にVo.の「みんなで踊ろう!」「みんなのおかげだよ!」といったとにかく一体感を求め感謝しまくる煽りが印象に残った、てか気になった。最後の方では「みんなは希望の翼!」とか言っちゃってるし、ずっとキラキラしてる、光属性。こういうコトバの存在がこのバンドがウケる理由のひとつなんだろう、ライブメイクに関してはちょっとWANIMAやブルエンに近いのかもしんない(憶測だが)。
ファンクという音楽をうまくフェスに持ち込んだ好例としては興味深い、まあ俺はもうちょっと影のあるバンドの方が好きだけど。

書きすぎたので一旦止めます、続きは次回っ!

RO JACK優勝者決定


どうも、捻くれ者です。

CDJ出場をかけたオーディション「RO JACK」の優勝バンド3組、ついに発表されましたね。この結果に納得できるかというと…あー…うーん…

一番言いたいのは、「THE LITTLE BLACK」を優勝させたのは果たして良かったのかってこと。一応説明すると、このバンドは「WHITE ASH」のVo.のび太とBa.彩が新しく組んだバンド。「WHITE ASH」ていやぁもうメジャーにも行った人気バンドですよ、俺も好きだったし。それを解散させて新しく組んだバンドなんだからそりゃ経験と実力(とyoutubeの再生数とTwitterのフォロワー)に関しては圧倒的。のび太的にはきっと、『「WHITE ASH」はRO JACKで優勝したから今回もRO JACKから始めたい!』て強い気持ちがあったに違いないんだけど、無名の若手が集うこのオーディションで優勝したことはかなり重い責任が伴うことだと思うのよ。

「そりゃ優勝するよね〜WHITE ASHの人だもん」

この言葉の重みは並大抵のモンじゃないぜ。正直、デキレースと言われても否定はできないと思う。今回の優勝結果はこのオーディションの存在意義、選考の仕方を改めて問い直すひとつの事件になりうるのではないだろうか。

で、今回優勝した「THE LITTLE BLACK」にはどうして欲しいかというと、この優勝を滅茶苦茶プレッシャーに感じてほしい、そしてとにかく売れてくれ。もともとオーディションなんて出なくても十分実力で登っていけるバンド。これで売れなかったらそれこそ他のバンドに示しがつかない。売れに売れてやっぱ凄えバンドなんだってことを見せつけてくれよ、頼むから。

同じく優勝した「ドアノブロック」「the shes gone」に関しても、優勝したならそれを足がかりにもっと高みへ行ってほしい。正直2バンドとも「目新しさ」に関しては薄い、バンドシーンをかき回すというよりは、今のバンドシーンに乗っかってるといった感じ。バカ売れするか埋もれるか、どちらの道に行くかは完全に彼ら次第だと思う

正直オーディションの結果ってそこまで当てにならなくて、蓋を開けてみたら優勝してすぐに売れることもあれはそのまま消えてくこともある。一方で優勝できなくてもバカ売れすることだってある。オーディションてのはあくまで宣伝のひとつで、売れる売れないの指標にはなりえないと思う。ひとつのオーディションに落ちたくらいで腐ってたら売れるもんも売れなくなるし、早耳リスナーと自分たちの音楽を信じて愚直に続けてくれたら本望だよね。俺も頑張って見つけるからさ。

笑えないヤバT、君がそうなら僕はこう


最初に聴いた時感じたのは、面白さ以前に何か、哀愁のようなものであった。客の来ないザマをネタにした、「ネタ曲」であるにも関わらず素直に笑えない自分がいた。

理由は簡単、バンドにとって客が来ないというのはネタで片付けられないい死活問題だからである。客が来なきゃ収入が無い、収入がなきゃバンドは続かない、下がるモチべ、冷める情熱…そうして陽の目を見ないまま雲散霧消していったバンドがどれだけいることか。バンドにとって「集客」とはまさに生命線なのだ。

そんなバンドの生命線をネタにしたこの1曲、YouTubeのコメント欄にはヤバTの名前がちらほら。確かにヤバTも身の回りのアレコレを皮肉混じりの笑いに昇華して沢山の名(迷?)曲を作っているが、共通項こそあれどこのバンド「君がそうなら僕はこう」は少し向いてる方向が違う気がする…と言いつつ敢えてタイトルにヤバTを冠したのは、やはりヤバTが売れたことは彼らにとって非常に大きなことだと思うからだ。ヤバTのヒットは、コミックバンドの新たな可能性を広げた一方、中途半端なネタ曲では「二番煎じ」と切り捨てられてしまう危険性も生み出したと思う。

「君がそうなら僕はこう」にとってヤバTは道にも壁にもなるはずだ。しかし先ほど書いたように彼らはヤバTとは向いてる方向が違う。そもそも彼らの曲はネタ曲である以前に「哀歌」なのだ。笑えない現実をポップな曲調にのせて笑いに変化させる、しかし哀しみのエッセンスを完全には消さない。その絶妙なバランスが「君がそうなら僕はこう」のアイデンティティを形成している。


この曲もそう、解散というセンシティブな話題をテーマにしつつも、笑いを交えながら力強く歌い上げる姿に、いじらしさ、切なさと同時に凄くたくましさを感じる。つくづく「強い」バンドだ…

それにしてもこのバンド、売れたら一体どんな曲を歌うんだろう。客も増え解散する可能性がなくなったら彼らは何を歌詞にするのだろう。微かな不安と確かな期待を持ちながら、かなり変でちょっぴりセンチでとっても強いこのバンド「君僕」を応援したいと思う。

『空も飛べるはず』のMVについての雑記


ねごとがカバーした、『空も飛べるはず』のMVを観た。


曲自体は、バンドサウンドにわずかにシンセをかけたアレンジが原曲の浮遊感とよく合っていて個人的に好きなカバー。そんでMVも爽やかで全然良い出来なんだけど、これを観てひとつ感じたことがあった。

「あぁ、世間一般的な『空も飛べるはず』のイメージって、こんな感じだよな」

このMVはほとんどのシーンを「女の子が宙を舞ってるシーン」で構成されている。ねごとの演奏シーンも、建物の屋上で青空をバックに撮影されていて正に空も飛べるはず』という曲が持つイメージを素直に映像化した作品だなと思った。卒業式の定番になってることからも分かるんだけど、多くの人はきっとこの曲に「出会いと別れ」とか「清々しい旅立ち」とか、何というかクリーンなイメージを持ってるだろうし、実際そういう側面もある。

んで、結局何が言いたいかっていうと、原曲の『空も飛べるはず』のMVって、なんかヘンじゃない?


空も飛べるはず』というタイトルを見て、曲聴いて、じゃあMV作ろうってなった時に普通はそれこそねごとのバージョンみたいな「広い空」とか「浮遊感」とかを強調させるんじゃないかと思う。でも原曲のMVは全然そんなイメージが無い。まず場面が変、どこなんだここは、隔離病棟?なぜ?なぜそこを舞台に選んだ?んで看護師さんと楽しそうに戯れる患者?のスピッツ。「空」という広さの象徴を曲名に冠している割に、妙に閉鎖的な空気がMVの中には漂う。ここまで書けば分かると思うけど、前述の「空も飛べるはず」のパブリックイメージとかなり乖離しないか、これ。

でも、じゃあ駄作か?と言われると全然そんなことない、むしろすごく良いMV。確かに曲のイメージとは少しズレているかもしれないが、この作品内で展開されるどこかシュールで不思議な世界からはものすごくスピッツらしさ」を感じるのだ。優しさや暖かさだけでなくどこか歪みを含んだ、草野マサムネ自身の世界観をそのまま映像化したような、そんな魅力を原曲のMVからは感じる。だからこそ曲の内容とか関係なくスピッツのMV」としてこの作品は楽しめるんだと思う

「曲の内容」かその「バンドらしさ」か、はたまたそのどちらもか…MVを作る際に何を重視するかによって、同じ曲でもこんなにMVの雰囲気が変わるんだなってことを改めて実感した…というのが今回の記事。今回取り上げた2つの「空も飛べるはず」以外にも何か面白い例があったら教えてほしいな。

ちなみに『空も飛べるはず』には「さよならポニーテール」というグループがカバーしたver.があるんだけど、そのMVは…各自観てほしい。なかなか面白いよ…

ディスクレビュー:Helsinki Lambda Club/teto「SPLIT」


キャリアこそ短いが、流行りに囚われない独自の道を突き進み続ける新進気鋭のオルタナティブロックバンド、Helsinki Lambda Club(以下ヘルシンキ)とteto。バンドのスタンスや音楽性など共通点が多い2バンドが手を組んだ!それがこのスプリット盤「SPLIT」である。

さてこの2バンド、ぶっちゃけどちらもかなりヘンテコなバンドだ。一聴しただけでは「なにこれ?」となる人もいると思う。だが何回か聴くと、少しずつその独特な雰囲気にハマっていくのである。噛めば噛むほど味の出るガムのような中毒性、それが両バンドの魅力のひとつだ。なんやかんやこのCDは発売から2ヶ月近く経つのだが、自分の中で良い感じに味わえるようになったのでこの機会にレビュー(というかバンド紹介)したいと思う。

まずは赤コーナーヘルシンキの3曲。ヘルシンキ洋楽に影響を受けたシャレオツなメロディーもさながら、とにかく歌詞が面白い

ヘルシンキ側のリードトラック、サビの歌詞でなんと言っているかおわかりだろうか。

あの時私たち I don't take it それかまいたち

曲中で1番大事な部分であるサビでこの歌詞(しかも4回繰り返す)。ただでさえ意味がわからない上にVo.橋本薫はさらっとこの歌詞を歌ってのけるので、一聴しただけだとホントに「なに言ってんの??」となる。これに限らずヘルシンキの歌詞は単純明快なメッセージ性よりも、少し捻った言い回しや語感を大事にしている部分が多いように思える(特に最近この傾向が強い)。それは時に唐突な場面転換や謎の韻踏みを生み出すが、これがめちゃくちゃ面白い。それでいて不意に、心をぐっと掴むフレーズが出てくるから気がつくとこのバンドに夢中になっちまうのだ…!ヘルシンキは3曲目「宵山ミラーボール」にてマッシュルームカットの君への一途な思いをスパッと歌い、次のtetoへとバトンを繋ぐ…

次いで青コーナー、tetoの3曲のレビューに移る。音楽性がにてる云々は前述した通りだが、こちらの方がパンク色が強いように思う。荒々しくも耳なじみの良いギターに乗せて、Vo.小池の言葉が圧縮された空気のように次々と飛ばされていく…このサマを一言で表すと「ただただカッケェ」

そして彼らの音楽の根底には、パンキッシュな熱さだけではなくどこか無邪気さがあるandymoriとよく比較されるそうだが(確かにちょっと似てる)、共通点を挙げろと言われたら、「オルタナティブロックへの呆れるくらいの純粋な愛」と答えられるのかもしんない。ここに収録されてる3曲も、全曲3分もない短い曲ながら聴いた後に強烈なインパクトと余韻を残す名曲だ。

新しい時代をそっと新しい風で煽っていく
ここからかここからかここからかここから生きていく

tetoの3曲目でありこのCDのラスト曲、「新しい風」の最後のフレーズ。Helsinki Lambda Clubとteto、どちらのバンドも今の邦ロック界に風穴をぶちあけ、まさしく「新しい風」を吹かせようとしているバンドだ。是非彼らには存分に暴れまわってもらって、オルタナティブロック界隈を面白くしてほしい。そんな2バンドの決意と魅力がこの1枚で分かる!そんなCDでございます。

The cold tommyは「ハヌマーンの後追い」じゃねえ

ハヌマーンにハマっている。

というか、NUMBER GIRLハヌマーンを筆頭とする「轟音オルタナギターロック」というやつに現在どハマりしている

だからイントロで程よくHIGHがかかったザラついたギターの音が響くと、つい聞き耳を立ててしまう、あれなんかハヌマーンぽいぞこれって感じで。

そして偶然バイト先の有線でかかったその曲のイントロは、まさに俺の求めていた音であった。

イントロのギターストローク、ザラザラしたサウンドがどこか気だるげな空気を生み出す。このまま超スピードのリフになだれ込みボーカルが絶叫しだせばもろハヌマーンの代表曲「妖怪先輩」なのだが、この曲はそうはならず激しくもどこかセンチメンタルなギターの音をバックに暁とともに訪れる別れの情景がドラマチックに歌われる。

The cold tommy、2009年からスリーピースバンドとしての活動を本格化させ一昨年メジャーデビューを果たしている…だが実際はもっと以前から、4人になったりVo/Gt.研井文陽のソロになったりと様々にそのカタチを変えながらも研井が守り続けてきたバンド名のようだ。


スーツを着たバンドは正義

サウンドこそオルタナやガレージを基調としながらも、ボーカルのハイトーンボイスやキャッチーなイントロからは今時のバンドのようなスタイリッシュさを感じる。その一方で歌詞は現実と幻想が巧みに混ざりあい、狂気を見せつつもそれに支配されないギリギリのバランスから成り立つ独自の世界を作り出している。

どこか飄々として洒落た雰囲気を醸しながらも、油断するとひと突きされてしまいそうな鋭さを持ったバンドだ。冒頭でハヌマーンを出したが、The cold tommyは決してハヌマーンの焼き増しバンドなんかではなく、オルタナやガレージの要素を汲み取りつつ我が道を突き進み続けている現在進行形のロックンロールバンドである。ぜひ聴いてみてくれ。

SHISHAMOの新曲がやばい


まさかこのブログでSHISHAMOを取り上げるなんて思ってもなかった

先日SHISHAMOのニューシングル、「BYE BYE」のMVが公開されたが…これがとにかくカッコいい。

イントロから攻め攻めのベース、鋭いギターカッティング、朝子ちゃんの何か妙に色っぽい声、どの要素も夏のじっとりとした空気感によく合っている。「君と夏フェス」で歌われた「青春の舞台」としての夏とも「夏の恋人」で歌われた「思い出の中」の夏とも違う、現在進行形で身の回りを取り巻く気だるい夏の姿がここにある。

Twitterなんかでは、「いつものSHISHAMOっぽくない」という声もちらほら見られる。だがよく考えれば、Vo.宮崎朝子は弾き語りでThe Birthdayの「カレンダーガール」を歌い、おっさんバンドマン達に交じってピーズの30th記念武道館を応援していた生粋のR&R Girlなのだ。むしろ今までその片鱗を表に出してこなかったのがかえって不思議なくらいである。今作はそんな彼女のロックな一面がちょこっと顔を出したに過ぎない

ホーンを取り入れメッセージ性を強く押し出した「明日へ」が注目された中での今回の新曲からは、ポップにもロックにも振り切ることのできるバンドの懐の広さを感じる。果たして次のアルバムはどうなることやら。めっちゃゴリゴリのロックンロールアルバムになったらちょっと面白いなと思いつつ、今までとちょっと違う大人なSHISHAMO…というか宮崎朝子に魅了されている。

追記:宮崎朝子の名前をミスっていた!すいませんっ!