ロックンロール徒然

独断と偏見による自己満音楽ブログ

ライブレポート:CDJ17/182日目 後編

前編から1ヶ月も経ってしまった…てなわけで後編

ZAZEN BOYS(COSMO STAGE15:00〜)
当然初見。ステージの中央にドラムを置き、それを他のメンバーが超至近距離で取り囲むという異様な光景、そこから繰り出されるとんでもないグルーヴにただただ圧倒された。緻密で一切スキがないが、決して機械的ではなく人間的な生々しさを感じる、「4人組バンド」というより、1つの「命の塊」をみているような印象を受けた。
決まった掛け声も無いし、ノリやすいサビがあるわけでもない、それでも会場はものすごく熱を帯び、それに呼応するように演奏もヒートアップしていく。このままずっとこの深い音楽の海に沈んでいたい…そう感じるほど濃密な30分だった。
ちなみに今回がBa.吉田一郎脱退前最後の公演、しかし彼が抜けたあともZAZEN BOYSという生命体は脈を打ち続ける。彼らが新しい血を得て再び1つの命の塊として転がり続けることを、今は楽しみに待ちたい。

東京スカパラダイスオーケストラ(EARTH STAGE15:45〜)
とにかく大盤振る舞いなライブ。恒例のゲストボーカリストは3名。HIATUS細美、10-FEETタクマ、そしてユニゾン斎藤、三者三様の魅せ方でステージを彩るサマは「豪華!」の一言に尽きる
そしてそんな強い助っ人を呼びながら、一切埋もれないスカパラダイスオーケストラのキレキレの演奏と濃ゆい面々よ。特にフロントマンの1人谷中さんの盛り上げ方はすげぇなぁと思っていた、とにかく「楽しませること」を第一に考えてはしゃぎまくる姿が眩しい。ただ最後に彼が「お願い」と称して隣の人と肩を組むことを求めたのは、俺にとっては半分無茶振りだった。こちとら1人だし、周り若い女の子しかいないし…まじで一瞬ぼっちになったのは焦った…肩組んでくれた女の人ありがとう。
今回、1番「フェス感」を感じたのはこのライブだったかもしんない。みんなでワイワイするお祭り要素が強いというか…普通のライブとの違いを最も感じたな。

THE HIATUS(EARTH STAGE18:15〜)
完全初見、予習もろくにしないまま拝見。その場の爆発的な盛り上がりを求めるのではなく、バンド全体で1曲1曲を丁寧に刻み込んでいくような姿がとても印象的だった。
「煽れない、安心感も与えられない、愛想笑いもできない、俺は一生これでやっていく」
MCでVo.細美さんはこんなことを言ってた気がする。「フェス受け」なんて言葉が生まれ、フェスで盛り上がるバンドが重宝される時代に、この愚直な姿勢は俺にはかなりオルタナティブに映った。でもその作られていないまっすぐさは、間違いなく人を惹きつける力強さがある。
先の見えない混沌から一筋の希望に手を伸ばすまでのストーリーを見せられているような、そんな重厚なライブだった。

岡崎体育(GALAXY STAGE19:35〜)
トリである。CDは買ったが、ライブを見るのはお初。期待と得体の知れなさが半々だったが、リハの「XXL」で一気に心を持っていかれた。なんか普通にカッコいいぞ…これが「音楽補正」というやつか…!?
前々から岡崎体育をただの「面白い人」で片付ける気はさらさらなかったが、このライブで改めて彼の凄さに気付かされた。1人しかいない分とことん自由だが、一方でものすごく肝が据わっている。トリであることに対する重圧を感じさせない堂々とした姿は、注目されはじめてまだ1.2年しか経ってないとは思えないほどの貫禄。
曲はもうダンスチューンやらコミックソングやらラウドロックやらヘビメタやら何でもあり。会場をひたすら混沌と熱狂の渦に巻き込んでいく。後々考えると、「鴨川等間隔」とかも聴きたかったな…「岡崎体育はただ楽しいだけじゃないぞ!」てのを見せて欲しかったな…なんて気持ちも起こったが、ライブ中はずっとアドレナリン出っ放しで笑顔だった気がする。なんにせよ、トリに相応しいぶっ飛んだライブだった。

というわけで人生初フェスはこんな感じ。1日でたくさんのアーティストを見られるってのはやっぱり魅力的だし、今回の場合は出店やライトアップなど会場全体で「お祭り感」を出していたのは終わってからもすごく印象に残った。一方でその「お祭り感」を過剰に感じることもあったり、ひとライブの短さから「体験版」っぽいななんて思ったりすることもあったが、それはワンマンライブに行けばいいだけの話である。大事なのはフェスにはフェスの楽しさがあるということ、そして今回それを身を以て感じさせてもらった。次行った時はきっともっと楽しめるだろう、というわけで誰か一緒に行こうぜ!

おわり