ロックンロール戦線異常あり

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ライブレポート:Base Ball Bear LIVE IN LIVE〜I HUB YOU〜(対バン)the pillows


2018年11月11日

ベースの日であると共にBase Ball Bear(以下ベボベ)にとって17年目の結成記念日というめでたい日。そんな日にベボベが大先輩であるthe pillowsと対バン、しかもpillowsのサポートベーシストはベボベの関根嬢!という情報量の地獄のようなライブを見てきました。
まさか人生初のベボベをこんな形で拝めるとは思ってもいなかった。めちゃくちゃ楽しかったので久々にライブレポートです。

一番手は我らがpillows、MCでさわおさんが「ライブ前にマネージャーから『pillowsのファン…20人くらいですねぇ…』と言われどうしようかと思った」と嘘か真か分からんことを言いつつもいつものようにカッコいいロックンロールがそこにあった。
そんで「いつになくキラキラしたpillows」さわおさんが評した通り、この日のサポートベースはベボベの関根嬢!さわおさんがタオルで髪をわしゃわしゃする行為を見て感動したり、pillowsへの愛を震える声で口にしたりと完全に「ファン」の立ち位置にいるのがめっちゃ可愛らしかった…すごく緊張していたそうだけど、静と動を巧みに織り交ぜた余裕のあるベースプレイは、見ててとても気持ちよかったです。
選曲も関根嬢のリクエストに応えたそうだけど、対バンライブとは思えないほどのかなり攻め攻めのセトリ。「STALKER」、「Calvero」「Sleepyhead」といったベースの見せ場が多い曲が多くて大満足。ちなみに「Calvero」はMCによると関根嬢のリクエストだそうな、よくやった!
もうすぐツアーに突入するpillows、是非次はワンマンで見たい!と思った次第。ちなみに今回いろんな意味で1番印象に残ったのは、MCを振られたシンちゃん(Dr)が開口一番「29年やってきて良かった!!」と言ったところです、良かったね…。

先輩からの最高のバトンを受け取ったベボベのライブはそれはもう凄まじかった。3ピースの演奏にアレンジされた楽曲の数々や、なんの前触れもなく導入されるチャップマンスティック(関根嬢が最近凝ってる不思議な楽器)から見える挑戦的な姿勢は、溢れ出る表現欲をガンガンぶつけているようで観ていてとても気持ちが良い。
そんな彼らの表現欲が1番爆発していたのが「The Cut」、原曲はRHYMESTERとのコラボ曲だが、ライブではこいちゃんがハンドマイクでラップを披露。この曲の時の3人の気迫は半端ではなく、めちゃくちゃ濃密なライブパフォーマンスだった。17年目の記念日ということもあってか、観客の盛り上がりも上々で「これぞライブ」な最高の時間だったよ…!

アンコールではpillowsの山中さわお(状態:酔っ払い)が登場し、funny bunnyをセッション!夢のような気分に浸る中でふと思ったのが、pillowsとベボベの今の立ち位置って似ているんじゃないかと。pillowsは新作のタイトル「Rebroadcast」(再放送)にあるように、30周年を目前に控え改めて自らの歩みを振り返っている。そんでベボベも3ピースになったことでこれまで作ってきた曲と向き合い、新たな形で「Rebroadcast」している途上にあると考えれば、歩んできた道のりに違いはあれど、両バンドの現在の立ち位置は重なるところがあるのかもなぁと、なんとなく感じた。

セッションの後も告知に新曲披露と、終始盛り上がりっぱなしのライブ、始まる前から楽しみで仕方なかったけど、始まるとこれまたとんでもないライブで終始打ちのめされていた。これからも2バンドが末永くバンドを続けていってくれればなぁと、心から思う。


餃子の王将は美味い

おわり