ロックンロール戦線異常あり

好きなものをつらつらと

邦楽好きに勧めたい海外のバンド 後編

前編はこちら↓

namsk-ks.hatenablog.com

 

後編もなにとぞ!


3.Night Flowers

 


Night Flowers - Hey Love (Official Video)

 

以前アルバムレビューもしたバンド。今のところ、海外のバンドでは一番好きだ。

ポストロックやシューゲイザーを取り込んだ浮遊感満載のサウンドに、Vo.ソフィアのドリーミーな歌声が寄り添う。今の日本のメジャーシーンにはいそうでいない感じのバンドだが、ミツメやシャムキャッツなどのインディーロックが好きで優しい音楽に飢えている人であれば確実に琴線に響くバンドだと思う。

このバンドが気になるなら、まず1stアルバム『Wild  Notion』を一作通して聴いてほしい。特に今くらいの季節、涼しい風が心地よい夜に聴くとなおよし。前半3曲で一気に心引き込まれ、最後の曲が終わるころには深い余韻とともにすっかりこのバンドの虜になっている…はず!

昨年2ndアルバムを出した際は、日本でもライブをしてくれた。キャリアは浅いが、曲の深みはベテランの域。じっくり音楽の海に潜りたい人におススメだ。

 

Night Alive

Night Alive

  • Night Flowers
  • オルタナティブ
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes

 

 

4.NIRVANA

 


Nirvana - Smells Like Teen Spirit (Official Music Video)

 

結局みんなこれが好きなんでしょ?

90年代初頭、その退廃的なサウンドとVo.カートコバーンの圧倒的なカリスマ性で、世界のバンドシーンに二度と消えない爪痕を残したバンド。解散から20年以上経った今日でも、彼らの亡霊に憑りつかれたバンドは後を絶たず、楽器屋では「Smells like teen spirit」(か、Deep Purpleの「Smoke on the water」)のリフが鳴り響く…自分も「In Bloom」や「Heart-Shaped Box」なんかを聴くと胸がざわつく典型的なロック少年です。

「ロックは時代を映す鏡であるべき」と、ロッキングオン社長の渋谷陽一は話した。暴力的であると同時に激しいカタルシスを生む演奏、破滅的な歌詞、そしてカート自身のペシミスティックな生き方は、「世紀末」を目前に控え期待と不安が入り混じる時代に見事にハマったように思う。世界的に有名になりすぎて、ちょっと過剰に神格化されすぎちゃってる節もあるが、間違いなく彼らは「ひとつの時代の象徴」となったバンドなのだ。

カートが死んで20年以上たった今でも彼らが愛されるのは、時代がまだ彼らの音楽を必要としているからだと思う。最近、日本の若手バンドでNIRVANAのサウンドを正当に継承しているバンドが少しずつメジャーシーンに喰い込もうとしている。ニトロデイ、w.o.d.、SEAPOOLなど…彼らに共通するのは、皆カートが死んだ後に生れてきた若者であること。NIRVANAの血をまだこの時代は必要としていて、それは親から子へ遺伝するがごとく流れ続けている。

 

In Bloom

In Bloom

  • ニルヴァーナ
  • オルタナティブ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 何か紹介というより雑記みたいになってしまったけど、今回の企画は以上です。

日本って島国根性の表れなのか、音楽に限らず文化全般で良くも悪くもガラパゴス化が進んでいるイメージがある。だが今は少し指を動かせば世界中のカルチャーがいくらでも摂取できる時代。いろいろ探してみると新しい発見があったりして、なかなか面白いと思う。こんな記事を書いたものの、自分も洋楽についての知識はまだまだ。これからももっと色々聴いてみようと思っています。

 

それでは、今回はここまで、ばいちゃ!