ロックンロール戦線異常あり

好きなものをつらつらと

最近グッときたバンド 12月号

namsk-ks.hatenablog.com

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今年もこのコーナーを通していろんなバンドに出会っていくればと思っています。

今回は3バンド、みずみずしい若芽から謎多き珍味まで色々取り揃えております。

それではどうぞ!

 

 

1.Catfood  Salmons(日本・東京)


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下北沢発のインディーロックバンド。シューゲイザーやオルタナを基調とした青く澄み渡るようなサウンドが魅力。緩急をつけながら自在に動き回るギターが心地よく、2020年リリースの1stミニアルバム『Watercolors』に収録された『School  Labyrinth』の、青春時代の心の揺れ動きを体現するかのようなサイケデリックな間奏は必聴。

昨年11月にリリースされた『Aoharu Goes On』では爽やかな風が吹き抜ける中を轟音のギターが駆け巡り、初期のスーパーカーが好きならハマること確実(どことなく曲名もその影響を感じる)。まさに「俺たちの青春はここからだ!」と高らかに叫ぶような名曲に仕上がっている。ちなみにBa.ヒカリはLucie,tooでも活動中。

 

Watercolors

Watercolors

  • Catfood Salmons
  • J-Pop
  • ¥1069

 

 

2.茶封筒(日本・東京)


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東京を中心に活動する謎多きオルタナティヴロックバンド。実はそこそこ前に聴いたことはあったが、いつのまにかフルアルバムを出していたのでこのタイミングで紹介したい。そのあまりに強烈な個性から、ここ最近あちこちで名前を聞くようになった。

サイケで中毒性のあるグルーヴに乗せて繰り広げられる、理不尽でナンセンスな世界。Vo.Gt.らすてぃーの絶妙に滑舌の悪い歌声がその奇妙さに拍車をかける。まるで「ボボボーボ・ボーボボの世界に転生したゆらゆら帝国」ような音楽性、正直面白さより畏怖の念が勝っている。

ライブしながら彼女とどうでもいい電話を繰り広げる『ナビダイヤル』、延々とタイトルを連呼するだけの『沢田』、昆虫を彼女に持つ(比喩ではない)男の悲哀を描く『昆虫は苦手です』など、「どこに着目してんだ」とツッコみたくなる曲の数々。その空気感は簡単に真似できるものではなく、「唯一無二」という言葉をほしいままにしている凄いバンドだ。

 

野蛮

野蛮

  • 茶封筒
  • オルタナティブ
  • ¥1833

 

 

3.Raue(アメリカ?)


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インスタの広告でたまたま『Her Final Words』を聴き、「爆音ギター」と「気だるげな女性ボーカル」という筆者の性癖をクリティカルに撃ち抜いたインディーロックバンド。ポップな風貌をまといつつ、90'sのUSオルタナ/グランジ直系の退廃的な空気をとめどなく溢れ出させる、歪なバランス感覚が面白い。

昨年満を持して1stアルバム『Raue』をリリース。Nirvanaさながらのグランジに加え、アコースティックを用いたフォーキーなアプローチもくりだすことで、中盤からふっと空気が変わる二部構成のような作品になっている。

現在はギターボーカルpaigeとドラムjaxの2人が正式メンバー。インスタやTikTokなどを通じてじわじわと人気を広げているようだが、日本では現時点で全くと言っていいほど触れられておらず詳細不明。しかしSNSの投稿を見る限り、2022年にはさらにギアをかけて活動していく様子、今後が楽しみだ。

Raue

Raue

  • Raue
  • ポップ
  • ¥1528

 

 

今月は以上!

こちらのコーナーに載せるバンドは自薦他薦問わず募集中です!気になるバンドがいればぜひ教えてください〜